ハロウィン酷似している北海道のローカル行事【ロウソク出せ】を知っていますか?
トリックオアトリート!(いたずらか、お菓子か!)と子供たちが叫んで近所を回るハロウィンの定番イベント。
北海道にはハロウィンにとっても似た【ロウソク出せ】というローカルイベントがあるのをご存知ですか?
【ロウソク出せ】はハロウィンが日本に本格的に伝来するもっと前から北海道で行われているんです。
【ロウソク出せ】とはお菓子をもらって回る、ハロウィン同様のイベント
北海道では8月7日の七夕の日、日が落ちた後から夜にかけて地域の子供達6、7人が一つのグループになり近所の家を訪問していきます。提灯にロウソクの火を灯して練り歩き
「ロウソクだーせ だーせーよ だーさーないとかっちゃくぞ」「おーまーけーに ひっかくぞー」と言ってその家の住人にお菓子をねだります。
地域によってその叫び声は若干違うようですが、わたしの出身の札幌では上記のようにみんなで声を合わせて叫んでいました。
子供達が家をめぐり「トリックオアトリート」と言ってお菓子をもらう現代のハロウィンととっても似ていますよね。北海道出身のわたしとしてはハロウィンよりも「ロウソク出せ」のほうが馴染みのあるイベントです。
ロウソク出せの起源は青森のねぶた祭りだと言われています。ねぶたに使用するロウソクを人々から回収していた時の掛け声が「ロウソクだーせ だーせーよ だーさーないとかっちゃくぞ」「おーまーけーに ひっかくぞー」に似ているので青森から伝来したのではないかと言われています。北海道はいろんな地域の文化が入ってきているので、そう言った青森の文化が北海道に伝来して根付いたのではないかと言われています。
子供の頃ロウソク出せで訪問したおじぃちゃんのお家で黒糖のど飴とまがりせんべいをもらった記憶が昨日のことのように思い出されます(笑)
ちなみにどのお宅も訪問して良い訳ではなくて、事前に訪問OKのお返事があったところを大人たちがリスト化して子供達がそれを見てお宅訪問していくというのがわたしの育った地域での流れでした。アポ取ってから営業にいく感じです。
最近は防犯などの観点から、夕方ではなく日中にロウソク出せを行ったり、場合によっては大人もついて回るようになっているのだとか。確かにガチの変質者との遭遇は幽霊よりも怖いですから、安全にロウソク出せができればいいですよね。